ITmedia LifeStyle - 「Shima-Uta」風に乗る ― iTMS-J含む世界20カ国で同時配信
宮沢和史氏の考えや取り組みを応援、というキモチを込めて。
「(CDという形に)こだわる気持ちは確かにある。ただ、音楽は形のないもので、データでもあると割り切ることによって、いろいろな人へ音楽を届けることができるようにもなる。その可能性にかけた」
このコメントを「CDの音質」に関するものと勝手に捉えて以下考えを進めていくんだけど、まず、CDにだって制限はあるし、それは例えばDVD-Audioを使うことによって、サンプリング周波数、チャンネル数、収録時間等、音質に加えて表現力なんかまで遥かにアップするわけだ。
音質って絶対的なものじゃないと思う。聴く人の聴覚能力や環境、気分によっても変わるものだよね。
聴く人の立場からすると、「今自分がTVやラジオで耳にして気になった曲がすぐに検索できてその場で楽しめる」という環境だって必要だと思ってるし、今の先進国の技術水準ならできて当然。
音楽を聴いた結果、その人が「満足する」「楽しくなる」「メロディーや歌詞に元気付けられる」、言い方はいろいろあるだろうけど、それが一番大切なこと。「音楽に形があるか」「CDに乗せるべきか」なんて、作る人売る人の論理。
で、圧縮された音源で満足し切ってしまえばその人の購入行動はそこで終わりだし、本当にその曲が好きになってもっといい音質で聴きたくなったら、CDやDVDを買いに店へ向かう、それだけのこと。良曲・名曲があってこそ売り上げが伸びるってもんだ。
少し考えを枝に進めてみて、、、
CDやDVDの購入動機として、音質以外に「形として残る」ってのも大きいのかな。
CDそのものに加えて歌手の写真・コメントや歌詞カードが付いていたりして、所有欲とかコレクション欲を満たしてくれるわけだけど、データとしてデジタルネットワークで配信される場合もまた違った楽しみの提供方法が考えられていいと思う。そうなると、それに関連してまた新しいビジネスチャンスだって生まれてくると思うんだよね :)