Impress PC Watch - Creative、MP3を元のCD以上の音質にするUSBオーディオ「Xmod」
『シンガポールCreativeは、X-Fi Xtreme Fidelityシリーズ初のUSBオーディオ製品「Xmod」を10月より発売する。価格は79.99ドル。
高音質を謳うX-Fiブランド製品。「X-Fi Crystalizer」により、MP3やWMA、AACなどの音源が圧縮された際に失った部分を分析し、高/低周波を自動的に補完することで、元のCDを超える音質を実現するという』
MP3, WMA, AAC、全て不可逆圧縮であって、少なくとも「元と全く同じ音」に戻すことは不可能。
おそらく44.1KHz超でオーバーサンプリングして何やらコチョコチョやってるのを指して「CDを超える」と言いたいんだろうが。
確かに「元のCDを超える音質」としか書いてないからCDと同じ音に戻すとは断言してないし、だから100%嘘とも言えないけど、こーゆー紛らわしい表現は間違いなくJARO行きですな。
まぁ今更JAROに行こうが既にメディアで発表されて消費者の目に触れてしまってるわけで、「言ったもん勝ち」みたいなところはあるけど、自分の中での企業イメージは下がる。
元に戻らなくても、本当に音質が改善されるのならそれはそれで消費者にとって十分メリットがあるわけで、わざわざ「CD」なんて紛らわしい言葉を引っ張ってこなくても、「圧縮音源を聞きやすく高音質化」と書けばいいだけだし。
まーそんな馬鹿正直にやってたらモノが売れないんでしょうなw
世の中こういう表現で溢れかえってるのは何とかならんものかね。
更に言うと、一般紙/誌ならまだしも、IT系のメディアがこんな表現を補足無しでそのまま載せてるようじゃイカンと思う。
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曖昧な表現の中で、売り文句として頻出するのが「『最』適化」「『最』適」って言葉。
自分はこの言葉を不用意に使ってる宣伝を見ると、その製品の信用度をかなり落とすことにしてる。
「最」なんて極端な言葉、例えばソートアルゴリズムみたいな ある程度単純なロジック領域なら有り得るけど、どう考えてもそんな言葉を使えないような複雑な問題領域で、しかも最適になる対象や条件といった制約も付けずに軽々しく使われてることがある。
その神経を疑いますよw
だから音楽CDは買うものなのだw