後藤弘茂のWeekly海外ニュース - Windows Vistaへの対応で混乱するPC業界
『MicrosoftがオンスケジュールでWindows Vistaのローンチを進める方針を明確にしたため、ハードウェアベンダーもWindows Vista対応ハードを2006年春までに揃えようと急ぎ始めた。Microsoft側も、2006年4月頃からは、Windows Vistaに対応できるハードに対するロゴプログラム、通称“Vista Ready”も開始する見込みだ。ところが、この時期になっても、Vista Readyのハードは揺れており、各ベンダーは準備を完了することができないという、不安定状況に置かれている。
特に大きな問題は、Windows Vistaの新しいユーザーエフェクト「Aero Glass」への対応だ。Aero Glassは、Windows Vistaの上位のSKU(Stock Keeping Units)でイネーブル(有効)にされる。つまり、「Windows Vista Home Premium Edition」のような上位SKUを採用しようとしたら、Aero Glassをサポートできるシステムにしなければならない。
Aero Glassは3Dグラフィックスベースで、下層のAPIはDirectX 9(正確にはDirect3D9)を使う。グラフィックスハードウェアの3Dアクセラレーションを使うことを前提としており、一定水準以上の3Dパフォーマンスを要求する。つまり、高い3Dグラフィックス性能と機能が要求される。
問題は、それぞれのハードの3Dグラフィックス性能&機能がAero Glassに対応できるかどうかの判断の基準が、まだ確定していないことにある。Microsoftは、「Windows System Assessment Tool(WinSAT)」と呼ばれる、Windows Vista向けのシステムやコンポーネントの性能や機能を評価するツールを配布している。また、システムベンダーや、ボードやデバイスのベンダーに対して、Aero Glassの要件のガイドラインの概要も伝えつつある。
しかし、WinSATはまだ最終バージョンになっておらず、そのため、自社または採用予定のグラフィックスハードが、Aero Glassレディかどうかの最終判断ができない。複数の情報筋によると、元々は今秋末頃には評価が決定する予定だったのが、現在は2006年1月までずれこんでいるという。さらに、Microsoftの要求スペックのハードルが非常に高いため、コストを抑えて実現することが難しいと言う。「Aero Glassに必要なスペックは極めて高く、Microsoftはそれを今秋になって突然言ってきた。それで、皆大あわてになっている」とある業界関係者は、Microsoftからのアプローチのマズさを指摘する』
『●モバイルではハードルが高いAero Glass対応
MicrosoftがAero Glassで512MB以上のメモリが必要だとしている点も問題だと多くの業界関係者が指摘する。UMA(Unified Memory Architecture)の場合には、メインメモリとは別に512MBが必要とされているという。「この仕様は、どのPCにも1GBメモリを搭載しろと言っているのと同じこと。それは、現実的に考えてまだ難しい」とある業界関係者は言う』
まぁMicrosoftのリリース遅れは今に始まった事じゃないんだけど、PC製造メーカーの人たちは大変だろうね。。。
てかなるほど、Aero Glass(エアログラス)は上位バージョンだけで有効になるのか。
まぁこれは考えてみたら当たり前のことだったか^^
「VistaはDirectX 9を十分ドライブできるだけのスペックを持つPCじゃないと使えません」なんて事になったら、既存のPC使ってる人はアップグレードしなくなるもんねw
例えば「上位バージョンが必要な場合、Aero Glass が重ければ設定でオフできる」って言うかもしれないけど、PCに詳しくない人はそれができない(というか調べようとしない)。自分はXPのデスクトップもクラシックデザインの軽めの設定にしてるけど、何人かの友達のPCをリモートアシスタンスでメンテした時は、みんな動作の重いデスクトップ設定になってた。まぁあれはあれで綺麗だからいいんだけどね^^
さすがにデスクトップのUIまで変えちゃうと利用に混乱を来すと思ったからそこまで設定変更はしてないw
あと、Windows Vistaを買おうと思ってる人は最後の「PCにおけるデバイスの主役はCPUからGPUへ」を読んでおくといいかも。
CPU・・・8GHz
を目安に考えてるそうでw
デスクトップも3Dでしたよw
もうついてけませんw